2014年1月27日月曜日

桜玉吉とつげ義春を比較すると?(其の弐)

ダ・ヴィンチ電子ナビで、「『週刊文春』連載開始でまさかの大ブレイクの予感!伝説のマンガ家・桜玉吉とは何者なのか?」ともてはやされていたので、元祖伝説のマンガ家・つげ義春と比較してみたいと思う。
以降の記述は『桜玉吉のかたち』、『つげ義春とぼく』、Wikipediaを参考にしました。

■結婚、子供
◇桜玉吉
1989年、28歳で3歳年上の女性と結婚。出会いは六本木のディスコ。当時、奥さんはコピーライターで、年収は桜玉吉より多かった。1993年に娘を授かるが、8年間の結婚生活を経て、1997年に離婚。娘は奥さんが引き取った。
◇つげ義春
1975年、38歳で4歳年下の元女優藤原マキと結婚。同年、一男をもうけるも、マキは1999年他界。
【まとめ】
桜玉吉は離婚した年に鬱病を患っている。離婚が原因の病なのか、病が原因の離婚なのかは不明だ。ちなみに『しあわせのかたち』第5巻初版のコミックカバーの裏には、奥さんの筆跡で「悪妻」とのサインがある。離婚後も揃って娘の運動会に参加したり、お互いの近況を連絡するくだりが作中にもあるため、険悪なムードでの離婚ではなかったようだ。娘さんに関しては『読もう!コミックビーム』や『御緩漫玉日記』でも、親子として仲睦まじい姿が描かれている。
8年間で終わった玉吉の結婚生活に相対して、つげ夫婦は奥さんの他界まで続いた。夫婦なりの葛藤はあったが、お互いに過去のことには触れないとの不文律が功を奏したのかもしれない。竹中直人主演で、映画化された原作つげ義春の『無能の人』の主人公は、つげ本人がモデルともいわれ、子供を含めた家族3人の間柄が偲ばれる。

■死生観
◇桜玉吉
玉吉には十代の頃から死後、自分の存在はこの世から未来永劫わすれ去られたいという思いがあった。従って灰は太平洋に散骨してほしいといっている。鬱病が高じると自殺願望が頭をよぎるが、守るべき家族があるといい思いとどまっている。但し、鬱病時の心境を描写した家族とは、娘ではなく両親の姿だった。
◇つげ義春
25歳の時、自殺未遂をしている。それすら漫画にしている。飲酒後、睡眠薬を80錠ほど服用したが、直前に飲食を共にしていた同居人が異常を察知し、事なきを得た。25歳といえば、家賃もロクに支払えず、困窮していた時期だ。
【まとめ】
共に鬱病経験者であり、自殺願望はあった様だ。奇しくも『漫画家』、『欝病歴』、その他の『温泉好き』、『隠棲願望』などが両者をダブらせて見せる要素になっている。

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